独占インタビュー「ラノベの素」 赤池宗先生『お気楽領主の楽しい領地防衛 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~』

独占インタビュー「ラノベの素」。今回は2025年8月25日にオーバーラップノベルスより『お気楽領主の楽しい領地防衛 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~』第8巻が発売された赤池宗先生です。生産系魔術を駆使して、名もなき辺境の村を巨大都市へと発展させていく物語についてはもちろん、TVアニメ化も決定している本作への想いや主人公ヴァンが領民から愛される理由など様々にお話をお聞きしました。

 

 

お気楽領主の楽しい領地防衛8

 

 

【あらすじ】

“役立たず”の生産系魔術適性により、侯爵家を追放された少年・ヴァンは、前世の知識と生産系魔術を活用し、村を大きく発展させていた。そんなヴァンがギルドの関係者から受け取った書簡に記載されていたのは、スクーデリア王国の沿岸部に海を渡る船が現れたというもので──。海に棲む魔獣をものともせず大陸間を横断する船が現れたとなれば一大事ということで、急ぎ船のもとに向かうヴァンたち。船や海にテンションのあがるティル、アルテにカムシン。一方のヴァンは、魔獣の襲撃にも耐えられるであろう船の構造に興味津々だった。トリブートに到着した一行は侯爵への謁見をすませると、早速、船のある海岸線へと向かうことに。沿岸に浮かぶ船に興奮する一同だが、船の責任者トランとの面会は翌日となると、ヴァンたちは念願の海の幸を前に大宴会となってしまい!? 追放された幼い転生貴族による、お気楽領地運営ファンタジー、海で船造りの第8幕!

 

 

――それでは自己紹介からお願いします。

 

赤池宗と申します。第一の故郷は大分県で、福岡県が第二の故郷です。趣味は旅行ですね。私は夢枕獏先生の作品が好きなのですが、『キマイラ』のあとがきに「言葉も何も通じないところで、右往左往したくなる」といったことが書かれていまして。その影響で、一人でタイへ旅行に行ったこともあります。それ以外だと、最近は釣りと格闘ゲームにハマっています。釣りについては、会社の同僚と行った港で釣り師の方にいろいろと教えてもらえたこともあり、大きな魚を釣ることができたんですよね。それがきっかけで見事にのめり込んでしまいました。格闘ゲームはしばらく離れていたのですが、『ストリートファイター6』を買ったことがきっかけで再燃しました。もともと子供と一緒に遊ぼうと買ったのですが、いつの間にか自分の方が夢中になってしまって(笑)。先日ついにマスターランクに到達しました。

 

 

――旅行がお好きというお話でしたが、城塞都市をテーマにした作品を書かれているということで、城下町や古城などを見に行かれることもあるんですか。

 

はい、ありますね。最初に行った海外旅行はイタリアだったんですけど、現地の古い街並みや建築物を見て、すごく感銘を受けました。デザイン関係の学校に通っていたこともあり、特にイタリアの建築様式や建物が持つ歴史的背景などは、興味を惹かれるものが多かったです。やはり作品を作る上でも、実際に見た建築物からの影響は大きいと思います。第5巻に登場する主人公の兄・ムルシアの居城も、熊本城と小倉城で観光をした際の知識をそのまま使っていますからね。「難攻不落の城」っていう言葉にはロマンを感じますし、お城や城塞都市を見ながら「いかにして侵攻を食い止めたのだろう」と思いを巡らせるのは、実際に城や城下町を見る面白さだと思います。

 

お気楽領主口絵02

※城塞都市ムルシアは、赤池先生が実際に見たお城の知識が活かされた日本式の城塞都市となっている

 

 

――ありがとうございます。それでは、『お気楽領主の楽しい領地防衛 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~』についてお聞きしていきたいのですが、どのような物語なのか教えていただけますでしょうか。

 

転生者の主人公・ヴァンは上級貴族に生まれるのですが、「生産系魔術」という貴族社会では評価されない魔術を授かってしまいます。その結果、父に役立たずの烙印を押されたヴァンは、半ば追放される形で辺境の寒村に領主として赴任することになるんです。到着した当初は今にも潰れそうな村だったのですが、ヴァンは現代の知識と生産系魔術を駆使して、家や城壁を築き、ボロボロの村を安心で快適な場所へと作り変えていきます。さらに、バリスタをはじめとした防衛設備も充実させ、最終的にはドラゴンすら討伐できる、難攻不落の城塞都市にまで村を成長させるんです。本作はヴァンが何もない村を、村人や部下たちと協力しながら成長させていく「成り上がりストーリー」となっています。

 

お気楽領主第1巻カバーイラスト

※ヴァンの「生産系魔術」が辺境の村に大きな発展をもたらしていく

 

 

――そんな本作ですが、2025年4月にTVアニメ化も発表されました。アニメ化の連絡を受けた時のお気持ちはいかがでしたか。

 

月並みの答えになってしまうんですけども、とても驚きました。連絡はメールでいただいたのですが、二度見してしまいましたね(笑)。その時はまだ確定ではなく「アニメ化の企画が進行しています」という段階だったので半信半疑でしたが、正式に決まった時の嬉しさは格別でした。

 

お気楽領主の楽しい領地防衛 ティザービジュアル

※TVアニメは2026年放送開始予定!(第1弾ビジュアルより)

 

 

――さらに第1弾PVも公開されました。ご覧になられての感想についても教えてください。

 

やはり、キャラクターが動いたり、話したりするのを見た時の感動は大きいですよね。アフレコにも同席させていただいたんですけど、「!」や「?」などの短いリアクションや、言葉にならない声まで丁寧に収録されているのを見て、非常に新鮮に感じました。

 

 

 

――同席されたアフレコの収録現場で印象的だったことはありますか。

 

一番印象的だったのは、声優さんが普段お話する声と演技の声が全然違ったことですね。ご挨拶した時とブースに入って演技される時では、まったく別人のようで、とても驚きました。収録の様子も本当に興味深くて、気が付いたら子供が電車の窓から景色を見るような格好で見入っていましたね(笑)。

 

 

――生でアフレコをご覧になられたことで、アニメへの期待もより一層膨らんだのではないでしょうか。アニメ化にあたって、期待している点や楽しみにしている部分についてもお聞かせください。

 

小説版のイラストはとても綺麗ですし、コミカライズ版もキャラクターの表情を丁寧に描いてもらっています。アニメではそれが実際に動いて声が付くわけですから、キャラクターたちの豊かな表情や動きなどを映像で見るのが楽しみです。素晴らしいものになると思いますので、ご期待ください。

 

 

――ありがとうございます。ではあらためて作品についてもう少し詳しくお聞きしていこうと思います。まずは着想から教えてください。

 

私はもともとシミュレーションゲームやタワーディフェンスゲームが大好きで、よくプレイしていたんですよね。そんな中で、「この面白さをどうにか小説に落とし込めないか」と考え、思いついたのが「領地防衛もの」というアイデアでした。ただ、防衛だけでは物足りなかったので、村を発展させる街づくり要素と、逆境からの成り上がり要素を加えることにしました。そこで主人公を家から追い出された幼い貴族にして、生産系魔術で何もない村を発展させていくストーリーにしたんです。だから執筆する時も、ゲームをプレイするように理想の街を想像したり、盗賊やドラゴンなどの外敵からどうやって村を守るのか考えたり、魔術をどう活用するのかを試行錯誤しています。

 

 

――なるほど。シミュレーションゲームやタワーディフェンスゲームが本作の根底にあったのですね。ちなみにどういったタイトルを遊ばれることが多かったのですか。

 

最初に触れたタワーディフェンスゲームは『ファイナルファンタジーVII』のコンドルフォートのミニゲームでした。罠などを設置して敵の侵攻を食い止めるシステムなのですが、これにすっかりハマってしまったんです。それ以来、領地を防衛したり、基地の設備を拡充していくようなゲームばかりやるようになりました。シミュレーションゲームだと『Cities: Skylines』からの影響は大きいです。道を敷いて建物を並べて……と、リアルな都市開発を楽しむゲームなのですが、本当に面白くてついつい時間を忘れてプレイしてしまいます(笑)。

 

 

――サクサクと街が出来上がっていく点などは『Cities: Skylines』にも通ずるものを感じていたので、とても納得しました。

 

ありがとうございます。実際、街づくりを書く際は区画整理や設計、建材などの細かい説明はできるだけしないようにしています。説明が専門的になりすぎると、どうしても「村がどんどん発展していく面白さ」が損なわれてしまうんですよね。クリック一つで建物ができるゲームのように、ヴァンが生産系魔術で次々と建物を作っていくテンポ感の良さは、読者の方にも楽しんでもらえている部分かなと思っています。

 

 

――読んでいても「次は村がどう変わるんだろう」、「次はどんな兵器を作るんだろう」とワクワクさせられることが多かったです。

 

「街づくりもの」の魅力って、やっぱり成長や変化が目に見えてわかりやすいことだと思うんです。五稜郭のような城壁ができたり、城塞の外に冒険者の街がつくられて、滞在しやすいような大きな宿屋が建ったり。でも、建物が増えていくだけでは味気ないので、そこに住む人たちの変化を丁寧に描くことも心がけています。最初はボロボロの村で諦めムードだった住人達が、ヴァンのおかげで明るさを取り戻していく。町の変化とともに住民も変化していくのが、街づくりものの面白さだと思います。また、領地防衛ものには、自ら制作した兵器や防衛設備がうまく機能するという、単純に戦闘に勝つこととは違った爽快感があるんですよね。バリスタでドラゴンを撃墜したり、一夜で要塞を大改築して敵を困惑させたり、制作物の成果がもたらす高揚感もまた魅力だと思います。

 

 

――自ら作り上げたものが期待通りの成果を上げる達成感は、ものづくりの醍醐味ですよね。ヴァンは、どのようにして役立たずとされていた生産系魔術で大きな成果をあげていったのでしょうか。

 

ヴァンは転生者で、日本人としての知識を持つ貴族の子供です。この世界では役立たず扱いをされている「生産系魔術」の適性を持っているのですが、他の生産系魔術使いと決定的に違うのは、前世で学んだ現代の科学知識を活用できる点なんです。普通の生産系魔術使いは、自分が見たことのあるものしか作れないので、どうしても剣や槍といった一般的な武器になってしまうんですよね。でもそれだと、鍛冶職人のドワーフなどがいるので「わざわざ魔術でやる必要があるの?」という扱いになってしまいます。一方でヴァンは現代日本の知識を持っていますから、生産できるものの幅も圧倒的に広いんですよね。この幅の広さこそが、ヴァンの生産系魔術が特別である理由なんです。

 

お気楽領主挿絵01

※現代知識と組み合わせることで「生産系魔術」は万能の魔術に!

 

 

――なるほど。また、ヴァンは新兵器の開発力や桁違いの築城技術を持っていることもあり、国王に重用されたり、戦場でも大きな成果をあげますよね。一方で、国王に対してもかしこまり過ぎなかったり、戦争に駆り出されても深刻にはならなかったりと、一貫してタイトル通り「お気楽」な性格なのはヴァンの大きな魅力だと思います。

 

そうですね。おっしゃる通り、どんな状況でもお気楽でいられることはヴァンの魅力だと思います。どうしても戦争などを描く関係上、シリアスなエピソードも登場するのですが、ヴァンは明るく前向きで、挫折を引きずらない性格なので、何事もひょうひょうと乗り越えていきます。そうすることで、読者の方も重くならずに楽しんでもらえると思うんです。

 

 

――そうしたヴァンの「お気楽」な人柄もあってか、部下や領民からも愛されていますよね。作中で随所に登場する村人たちとバーベキューを楽しむシーンなどを見ていても、領主と領民という関係を超えた繋がりを感じました。

 

ヴァンは元々日本人だったこともあって、善良な一般市民なんですよね。貴族に生まれてはいるんですけど、庶民的で、誰相手でも分け隔てなく優しく接するんです。ヴァンからしたら村に住む人はみんな家族みたいな感じなのかもしれません。だからこそ、一般の村人や商人、冒険者たちは「貴族とは思えない」という印象を持つんです。普通の貴族なら身分差を意識するところを、ヴァンはまったく気にしない。そういったギャップが魅力的で、みんなヴァンのことを慕うようになるんだと思います。

 

お気楽領主口絵01

※村で開催されるバーベキューは、住人同士の仲の良さが表れたイベントとなっている

 

 

――ヴァンと領民たちの距離感が近いこともあって、騎士団も統制されたガチガチの軍隊ではなく、どこかお気楽な雰囲気を感じます。それなのにかなり強いという(笑)。

 

騎士団の強さについては、お気楽な騎士団をしっかりまとめ上げる指揮官・ディーの存在も大きいですが、それ以上に兵器の存在が鍵を握っています。ヴァンが作った兵器をみんなが信頼しているからこそ、それをどんどん使って勝利を重ねていけるんです。そして、その兵器を生み出すヴァン本人への信頼もまた、彼らの強みになっています。優れた兵器とそれを作るヴァンへの信頼が、「必ず勝てる」という自信と高い士気を生み出しているんです。

 

お気楽領主挿絵07

※セアト村随一の武勇を誇る騎士団長のディー

 

 

――続いてはヴァンの身近にいるキャラクターについてもご紹介をいただけますでしょうか。

 

まずヴァンのお世話をしているメイドのティルですね。ティルは、ヴァンが悩んだり迷ったりする場面があっても必ず前向きになれるよう、明るく元気いっぱいの性格に設定しています。幼い頃からずっとお世話係をしていたので、ヴァンのことは弟のように、家族のように思っています。少しドジで調子に乗って失敗することもありますが、それもヴァンからしたら可愛いんですよね。

 

お気楽領主挿絵02

※ヴァンを溺愛しているお姉ちゃん系メイドのティル

 

カムシンはヴァンの最初の部下といえるキャラクターです。ヴァンからは弟のように扱われているカムシンですが、ヴァンに対して武士のような忠誠心を持っており、ストイックな性格をしています。もともと奴隷としてひどい扱いを受けているところを助けてもらった過去があるので、ヴァンに大きな恩義を感じているんです。ヴァンを狙った事件が起きた時に力不足で守り切れず、悔しい思いをすることもあるのですが、その悔しさを原動力に努力を重ね、最終的にはとても優秀な近衛騎士へと成長していきます。

 

お気楽領主挿絵06

※自分を助けてくれたヴァンに報いるため、鍛錬に励むカムシン

 

アルテはヴァンの婚約者になった伯爵家の娘です。普通なら貴族のご令嬢は大切に育てられるのですが、暗殺などに使われる「傀儡の魔術」の適性を持ったせいで、親から見放されていました。そんな中、伯爵の命令で、ヴァンのもとにどうでもいい捨て駒のような形で送り出されてしまいます。彼女は引っ込み思案で臆病な性格なのですが、ヴァンの人柄や真摯に努力する姿に感化され、少しずつ明るく笑える女の子に変わっていくことになります。

 

お気楽領主挿絵03

※コンプレックスだった「傀儡の魔術」で活躍していくことになる伯爵令嬢のアルテ

 

 

――ご紹介いただいたキャラクターの中では、陥落の危機に瀕した実家を助けに行くアルテや、盗みの魔術でヴァンを助けるカムシンなど、彼らの成長を描くエピソードも印象的でした。

 

ありがとうございます。周りのキャラクターの成長を描く時は、ヴァンの影響を意識しています。使えないとされていた「生産系魔術」で自分らしく活躍していくヴァンの姿を見て、アルテやカムシンたちも同じように自分の魔術を磨いて、自信をつけていく。主人公が軸になって、周囲の人間も一緒に成長していく物語を描きたいと思っています。

 

 

――ありがとうございます。さて、本作は第2巻後半から第7巻にわたって、イェリネッタ王国との戦争エピソードが描かれましたよね。約5冊半のボリュームで綴られた壮大なエピソードは、本当に読み応えがありました。

 

実はイェリネッタ王国との戦争は、想定よりもだいぶ長くなってしまったんですよね。当初は、魔獣やドラゴンを撃退できるようになったセアト村にとっての脅威って何だろうと考えた時に、他国との戦いかなと思い、イェリネッタ王国が侵攻してくるお話を考えたんです。ただ、いざ書いてみると、本来書かなくてもいい拠点の話などをたくさん追加してしまいまして……。自分の悪い癖が出てしまったと反省しております(笑)。ただ、この戦争のエピソードがあったことで、ヴァンと兄のムルシアや父親のジャルパの関係、ディーやエスパーダなどのキャラクターの背景を深掘りすることができたので、そういった部分ではとても大きな意味があったのかなと思っています。

 

お気楽領主口絵04

※戦地の真ん中に拠点を作成、一晩で要塞の防衛力を強化――常識外れの築城技術が戦場で真骨頂を見せる

 

 

――イェリネッタ王国との戦争中に描かれた人間関係ですと、やはりセンテナ防衛戦のヴァンと彼を追放した父親・ジャルパとの一幕は、非常に印象的でした。

 

ありがとうございます。あの場面は、ヴァンを追放したジャルパが、大怪我を負いながらもヴァンの到着まで必死に要塞を守ろうとする複雑な状況でした。ジャルパだけでは敵を撃退できず、最終的にヴァンが到着したことで戦況は一気に変わることになります。とはいえ、戦争という当たり前に命のやり取りが行われる場を題材にしているのに、「ただ敵を倒して大勝利」みたいな描き方をするのは薄いと感じていました。そこで、父子の複雑な関係性を描きながら、戦争では単に敵を倒すだけでなく、犠牲や失うものの重さを表現することにしたんです。

 

お気楽領主挿絵07

※急いで要塞センテナに駆け付けたヴァンたちが見たものとは――

 

 

――一方で、戦争中にはヴァンの心境にも変化がありましたよね。中央大陸の話が出てきたあたりで野心が芽生え始めたのは、大きな節目だったように思えます。

 

おっしゃる通り、大きな変化だったと思います。そもそも、貴族社会では王様の意見は絶対で、野心が無いからといって、領地に引きこもるのはおかしなことなんですよね。何とかヴァンに領地の外に出てもらう必要があったんです。そこで中央大陸にしかない食材や香辛料、珍しい物品などを餌にして、ヴァンには外へと目を向けてもらうことにしました(笑)。やはり、前世が日本人だと、元の世界の食事が恋しくなると思います。第3巻番外編のフライドチキンのエピソードなんかまさにその表れですね。

 

 

――続いてイラストについてお聞きできればと思います。本作のイラストは転先生が担当されていますが、これまでを振り返って印象的なイラストについて教えてください。

 

第2巻のカバーイラストや、第1巻のバーベキュー中の風景を描いたカラーイラストは、すごく気に入っています。あとは、第6巻のカラーイラストも人形を従えるアルテの姿が格好良くて印象的でした。挿絵はいつもキャラクターたちをコミカルに描いていただいて、楽しく拝見しているんですが、特に第4巻後半に出てくるイラストが好きです。中央大陸への足掛かりが欲しいヴァンが、報酬欲しさに国王の命令を引き受ける場面なのですが、欲望がバレバレなヴァンの表情が面白いんですよね。他の媒体でどう表現されるのかも楽しみな部分です。

 

お気楽領主第2巻カバーイラスト

 

お気楽領主口絵03

 

お気楽領主挿絵05

※赤池宗先生が特に印象に残っていると語るイラスト

 

 

――また本作は青色まろ先生によるコミカライズも大きな人気を博しています。コミカライズ版のお気に入りポイントなどもお聞かせください。

 

コミカライズは動きのある画や、キャラクターたちの表情が見どころだと思います。特にヴァンとアルテの恋愛模様では、小説だと表現しきれない小さな動きや表情の変化などが見事に表現されているので、ぜひ注目してほしいです。青色まろ先生の描くヴァンが可愛すぎて、6巻の有償特典であるアクリルブロックを持って旅行しているくらいです(笑)

 

お気楽領主の楽しい領地防衛 コミックス

※コミカライズ版は「コミックガルド」にて連載中

 

 

――続いて発売された第8巻の見どころや注目してほしいポイントについて教えてください。

 

ずっと書きたかった舞台である「海」が登場します。これまでは海に大型の魔獣がいるため沖に出られなかったのですが、謎の大型船が現れたことで物語が動き始めるんです。自分自身、海の壮大さや恐ろしさにロマンを感じているので、趣味全開で楽しく書かせてもらいました。第8巻は新しい舞台での新たな出会いが描かれ、その先の第9巻ではさらに物語が大きく変わっていく予定となっています。引き続き楽しみにしていただけますと幸いです。

 

お気楽領主第8巻カバーイラスト

※海を越えてやってきた大型船がきっかけで物語は新たな展開へ――

 

 

――そして2026年にはアニメ放送も控えているわけですが、あらためて今後の目標や野望があれば教えてください。

 

もともと小説を書くのは趣味の一つでしたが、幸運にもそれが仕事になっています。今でもとても楽しく、趣味のような気持ちで続けられているので、これからもいろんな新しい小説を書いていきたいですね。ただ、最近は勢いで5作品ほど同時並行で書くなんてこともあるので、ほどほどのペースで楽しく書ければと思います。

 

 

――そういえば、「小説家になろう」で新作も書き始められましたよね。

 

そうですね。『都市開発スキルで楽々異世界街作り!』という作品なんですけど、こちらも『Cities: Skylines』にインスパイアされた作品で、道路建設やインフラ整備を行いながら都市開発をしていく物語になっています。本作を楽しんでいる方なら、きっと楽しめるかと思います。

 

 

――では最後に、ファンの方に向けてメッセージをお願いします。

 

『お気楽領主の楽しい領地防衛』を読んでいただき、本当にありがとうございます。皆様のおかげで、今回アニメ化という素晴らしい機会をいただくことができました。動いてしゃべるヴァンを見るのは、私自身が一番楽しみにしているところです。今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

――ありがとうございました。

 

 

<了>

 

 

転生貴族が辺境の村を最強の城塞都市へと作り上げていく、領地防衛ファンタジーを綴った赤池宗先生にお話をうかがいました。どんどん巨大化していくセアト村や、次々と戦果を挙げていくヴァンたちの快進撃にワクワクさせられること間違いなしの本作。2026年にアニメの放送も行われる『お気楽領主の楽しい領地防衛 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に~』は必読です。

 

<取材・文:ラノベニュースオンライン編集部・宮嵜/鈴木>

 

©赤池宗/オーバーラップ イラスト:

©青色まろ ©赤池宗/オーバーラップ

©赤池宗・オーバーラップ/お気楽製作委員会

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TVアニメ『お気楽領主の楽しい領地防衛』公式サイト

TVアニメ『お気楽領主の楽しい領地防衛』公式SNS

『お気楽領主の楽しい領地防衛』原作特設サイト

オーバーラップノベルス公式サイト

 

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